ブランドオーナーの立場で、プロジェクトへ「参画」の基準は何ですか?
明確なガイドラインは設けておりませんが、1品目でも量産採用いただけたら「参画」と認識をしています。なお、採用に向け、評価いただいている企業様などを含め、プロジェクトにご賛同いただいている企業・団体様を「賛同企業・団体」と位置付けています。また、賛同企業・団体としての覚書等、書面手続きが発生する事はありません。
ラベル台紙にカミシャインを使用すれば、資源循環プロジェクトに参加させていただけるのでしょうか?
ラベル台紙を「リサイクル専用台紙」に置き換えていただくことで、プロジェクトにご参画いただけます。
参画は1品目からとのことでしたが、回収ターム等を考えると最低使用量を設定されているのでしょうか?
最低使用量は設定しておりませんが、回収BOXが300㎏(6,000㎡)の容量ですので、こちらを量産ご採用後2~3ヵ月に1回程度回収させていただくことが望ましいと考えています。
リサイクル工場が本格稼働する2024年4月までは、このプロジェクトに参画出来ないのでしょうか?
リサイクル工場の稼働は2024年4月ですが、既にプロジェクトでは回収業務を始めており、ご参画いただくことが可能です。
類似する取り組みとの違いは何でしょうか?どちらの方が環境価値が高いですか?
弊プロジェクトでは繰り返しラベル台紙に戻す「水平リサイクル」に重きを置いております。 また、従来の台紙からリサイクル専用台紙に置き換える事による、CO₂排出量の削減効果を確認しています。
リサイクル専用台紙のみ販売可能でしょうか?
リサイクル専用台紙は日榮新化(株)から販売可能です。
リサイクル専用台紙の厚みグレードは50μm以外もありますか?
現在は50μmのみですが、将来的には他厚みの展開も視野に入れています。
剥離紙から張り替えた場合のSDS及びTSR、保証などはどうなるのでしょうか?
日榮新化のラベル原紙として、SDS、技術資料の発行、品質保証を行います。
品質リスク、特に静電気の発生などは大丈夫でしょうか?
リサイクル専用台紙での品質評価を十分に行っていますので安心してご使用頂けます。インキ密着、ラベル抜き加工、自動貼りラベラーの各テストで問題なく使用可能なことが実証されています。また、リサイクル専用台紙には帯電防止コートを付与しており、静電気の発生についても仕様上問題ありません。
ラベルにバイオマスマーク表示をすることは可能ですか?
可能です。
リサイクル専用台紙のウラ面に印刷可能ですか?
ウラ面の印刷も可能であり、テスト品でアイマークを印刷しております。
ラベル種類、ラベルメーカーは今後増えて行きますでしょうか?
ラベル種につきましては、大部分の粘着ラベルに対応できる認識です。また、印刷会社様についても、お陰様で賛同の輪が広がっている状況です。
ラベルの粘着剤について、今後ホットメルト型の粘着剤を検討する予定はありますでしょうか?
リサイクル専用台紙単体での販売も可能ですので、加工会社様含め、ご活用いただけましたら幸いです。
上市している「カミシャイン®」との違いを教えて下さい。
上市している「カミシャイン®」と同様の品質特性を維持しています。
回収した台紙は全て台紙の原料に使用するのですか?
全て東洋紡(株)のリサイクルカミシャインの原料に使用します。そのため、台紙もしくは表面基材に再利用されます。
循環を続けると材料特性が悪化していくと思うのですが、資源循環プロジェクトの材料は永久循環可能なのでしょうか。
リサイクル専用台紙の品質基準を維持することを最優先に運用してまいります。
シリコーンはどのように除去するのですか?剥離紙のシリコーンは、リサイクルの障害にならないのでしょうか?
リサイクルの詳細につきましては非開示とさせていただいておりますが、東洋紡(株)において従来品同等の品質を担保しております。
リサイクル専用台紙は、現行のカミシャインに25%以上使用されているPETボトル再生原料の代わりに、回収台紙を用いた再生原料を配合するのでしょうか?それとも、PETボトル再生原料とは別に、回収台紙を用いた再生原料を加えるのでしょうか?
PETボトルリサイクル原料は25%使用し、それ以外の割合で、回収したリサイクル専用台紙を用いたリサイクル原料を使用する設計です。
ラベルの送りの制御について、リサイクル専用台紙は透過センサーで可能なのでしょうか?別センサーが必要なのでしょうか?
透過センサーで可能です。ただし、調整が必要な場合はございます。
どの程度の速度で貼ることができますか?
(株)トッパンインフォメディアの評価では、110m/分で貼付可能です。
ラベラーの対応機種を教えて下さい。
事前評価は必要ですが、全てのラベラーに対応可能です。
貼付け誤差はどの程度ですか?
ワークや搬送条件によって異なりますが±1mm程度です。
回収BOXの設置・回収費用は顧客の負担ですか?
プロジェクト(日榮新化)が負担します。
ヤマト運輸(株)様での運送費用は、どこが負担されるのでしょうか?
プロジェクト(日榮新化)が負担します。
20円/kgで回収とのことですが、この金額は、参加者が増えた場合に、下がることもあり得るのでしょうか?
20円/㎏は、日榮新化(株)から回収元のユーザー様にお支払いする金額ですので、今後も継続できるように、ユーザー様とともに回収材の品質の維持に取り組んでまいります。なお、現時点での経済状況や運送費用を元に算出している金額です。
回収BOXのロットが難しい場合、参画は難しいでしょうか?
原則、回収BOXでの運用を前提としておりますが、量産化に向けたテスト段階で少量回収に対応できる準備を検討しております。 また、一部の印刷会社様で独自の少量回収スキームを確立されています。
回収ボックスの中にリサイクル専用台紙以外の何かが混入する場合があると思いますが、その場合はどう対応されますか?
日榮新化(株)が最終分別・リサイクルは責任を持って行いますが、大前提として、ラベルユーザー様に「分別」の役割をご負担いただくことがプロジェクトの継続や安定的な運営を支え、社会貢献活動に参画いただくことにつながると考えています。
なぜヤマト運輸グループなのですか?
全国のネットワーク、JITBOXを活用した合理的な回収方法を有することに加え、サステナビリティへの積極的なご姿勢で早期からプロジェクトに賛同いただいたことが理由です。
JITBOXのサイズを教えて下さい。
寸法は1,040mm×1,040mm×1,700mmです。
JITBOXにリサイクル専用台紙を満載して返却した場合の重さは何㎏になりますか?
300㎏を想定しております。
専用フレコンバックを複数手配してもらう事は可能ですか?
可能です。
「報告書」のCO₂削減量はどのように算出していますか?
お客様で現在お使いいただいているラベルと同等構成のラベルを日榮新化(株)で製造した場合を仮定し、LCAの観点からリサイクル専用台紙に置き換えることでのCO₂排出量の削減量を算出しています。
「資源循環」「サーキュラーエコノミー」は、どの様に環境価値をアピールすれば良いのでしょうか?
まずは、設計・製造の段階から、極力高い割合で水平リサイクルに取り組む事が重要です。その上でLCAなどを通じて、CO₂排出量の削減に結び付け、見える化する事で、定量的なアピールが可能になると考えています。そうした取り組みを広く周知・共有する場として、J4CE(循環経済パートナーシップ)などを活用して頂ければと思います。
日本における炭素税について、今後の展望を教えていただけますか?
現時点で、明確なコメントができる段階ではありませんが、カーボンプライシングに対する日本の考え方は「予見可能性」を重視する傾向があります。段階的もしくは緩やかな課税策を国が示し、企業が足並みを揃えてそれに応えていくなどとした政策がベースになると考えられます。 一方海外では、排出量取引など、企業努力次第で利益を生み出せる政策が支持される傾向にあります。こうした世界情勢の中で、日本がどの様な政策を取るか、現在議論が進められています。
紙セパと比べて、価格帯はどのようになりますか?
日榮新化(株)の製品で比較した場合、一般価格として、片面ポリラミグラシン剥離紙を使用した製品とほぼ同価格です。
シオノギファーマ(株)が資源循環プロジェクトに参画を決めた理由は何ですか?
今回のラベル台紙のように、製造工程で発生する廃棄物については、まだ取り組みが進んでいない部分も多く、早急に環境配慮対応をしていく必要があると感じていたからです。
シオノギファーマ(株)において、今後の採用展開、展望についてどのように考えていますか?
今回の実証実験では、ラベルの印刷品質など機能面を含めて評価しており、現行品よりも全体的に品質が向上することが分かりました。これらにより、今使用しているラベルに関しては、できる限り早急に切り替えられるよう検討をしていきたいと思っています。
市中回収の分別方法が気になっています。事業体から回収される材料は、内容が明確なためリサイクル可能ですが、市中回収品は内容が分からないので取扱いが困難かと思います。
現時点では、BtoBにおける事業者様からの回収を中心に普及に取り組んでいます。
ブランドオーナー様の採用事例がありましたら、差し支えない範囲で結構ですのでご教示ください。
公表できる準備が整いましたら、ホームページや展示会などで随時発表いたします。
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