質問と回答

特別講演内でご質問いただきありがとうございました。
皆さまからお寄せいただきましたご質問も含め、回答となります。

※資源循環プロジェクト事務局からの回答となります。政府や省庁等の見解ではございませんのでご承知おきください。


 Q

ラベルの剥離紙をターゲットに、環境省が主で進める内容として、JIS化するのでは無く今回選定された企業のみで進んでいるのはなぜでしょうか?ラベル業界、原反業界、運送業界等で他の競合先との共有か化はされないのでしょうか?
また、今回のプロジェクトも、回収頻度や回収量が決められており、物量から少ないと断られた経緯はございますか?少量でも参画可能な方法や対応はありますでしょうか?

 A

本プロジェクトは、環境省が主として進めている訳ではなく、日榮新化㈱、東洋紡㈱、シオノギファーマ㈱、TOPPANインフォメディア㈱、三井物産ケミカル㈱、ヤマトボックスチャーター㈱の6社による共同運営事業です。
専用回収BOXの回収頻度については制限が無く、少量からでもご参画いただけます。また、印刷会社様によっては、独自で小口回収のサービスを運用されておりますので、併せてご検討いただけますと幸いです。

 Q

素晴らしい取組だと感じました。今後、大手企業から中小企業など広がっていくために必要なことは何でしょうか?妨げている要因は何でしょうか?

 A

有難うございます。特段、大手企業・中小企業による隔たりはありませんが、相対的に大手企業様の方がラベルの使用量が多く、ラベル台紙の廃棄に対する課題意識が高いものと推察されます。

 Q

タイトルにもありますが、ラベル業界の未来はどの様になってるでしょうか?

 A

ラベル産業業界で「コ・クリエーションパワー(共創力)」を発揮し、ラベル台紙の廃棄を最小化していきたいと考えています。そのためは、本プロジェクトだけでなく、各ユーザー様の方針に応じて取り組む選択肢を拡充し、業界全体でマルチパスウェイを整備することが肝要と考えています。

 Q

資源の回収に宅配業者のヤマトさんを選ばれた背景や意図などあれば教えていただきたいです。

 A

・本プロジェクトの回収に適した「JITBOXチャーター便」のサービスを展開されていること
・ヤマトグループのネットワークで全国からラベルユーザーの皆様に負担なく回収できること
・ヤマトグループとして輸送に関わるCO₂排出量の最小化に取り組まれていること
この3点から、ヤマトボックスチャーター㈱と日榮新化㈱間で、「資源循環プロジェクト回収スキームの最適化に向けた共創ロジスティックスパートナーシップ協定」を締結し運用しています。

 Q

(本池様へ)
現在の資源循環台紙の回収数量はどれぐらいあるのでしょうか?
また、水平リサイクルの際品質に問題等発生しなかったのでしょうか?

 A

リサイクル工場稼働初年度の2024年度実績として、約20tのラベル台紙をリサイクルし、自主基準値による算出で約203tのCO₂排出量削減効果を確認しています。
実際に運用してみると、様々な課題や手掛けてみて分かった新しい発見もございます。出荷元となるユーザー様にご協力いただきながら、回収材の品質安定化に取り組んでいます。